企業の利得が自社の利潤とライバルの利潤の双方に依存すると考える相対利潤最大化アプローチに基づき、この目的関数のパラメーターと市場における競争度の関連を明らかにした。 更にこのアプローチに基づき、市場の競争度とイノベーションの間にはU字型の関係があること、つまり競争が激しい状況でもカルテル的な状況でもイノベーションは進むが、その間のケースでは停滞することを明らかにした。またこのアプローチを混合寡占に応用し、企業の競争度が低いほど最適な民営化度が上がることを明らかにした。またこのアプローチを「多店舗展開パラドックス」に応用し、このアプローチによってこのパラドックスを解決できることを明らかにした。
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