研究概要 |
本研究は,日本と韓国のアパレル製造企業へのアンケート調査をおこない,主に集積の観点から,両国企業の戦略を明らかにし,その比較をおこなうことを目的とした。日本のアンケート調査からは,製品の高付加価値化が,日本国内の委託先企業との連携から実現しており,さらに産業集積に限って言えば,集積内での取引がそれに貢献していることが示された。一方,韓国アパレル製造企業との比較においては,日本企業が製品に応じた柔軟な製造を強みと認識しているのに対して,韓国企業は低いコストで素早く製造することに強みを認識しており,それらの実現のために,集積が貢献していることが示唆された。
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