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2013 年度 実績報告書

オンライン/オフラインの社会関係資本が大学生の就職に及ぼす効果に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530545
研究機関大阪大学

研究代表者

辻 大介  大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (50292785)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード社会関係資本 / 就職 / 就職活動 / 情報行動 / インターネット / 対人ネットワーク
研究概要

大学生の就職活動およびその結果(内定状況等)に及ぼすオンライン/オフラインの社会関係資本の効果を明らかにするため、一昨年度に第1波(就職活動直前~最初期)を、昨年度に第2波(就職活動終了期)の質問紙調査を実施した。研究最終年度にあたる本年度は、それらのデータの分析を進め、結果を学会等で報告するとともに、第3波として就職後の状況を把握するためのフォローアップ調査をおこなった。今回の調査は、第2波調査の有効回答者559名を対象として、2013年11月に質問紙を郵送配布、翌年1月までに郵送回収、437名の有効回答を得た(有効回収率78.2%)。多くの学生が卒業後に転居していたにも関わらず、約8割という高い回収率を得られたことは、電子メールによる居所の確認・追跡等々の調査手法のくふうによる成果と考えられる。調査方法論上の実績のひとつとして付記しておきたい。
第2波時点の内定状況と第3波時点の仕事・職場での状況との関連を分析した結果によれば、一般に予想されるように、第2波時の内定先が志望どおりであるほど、第3波時における仕事内容、給与・福利厚生、職場での人間関係等に関する満足度が高く、ひいては仕事・職場への全般的満足度も高い傾向にあった。また、多変量解析の結果によれば、内的先が志望どおりであったかどうかは、現在の仕事内容や給与・福利厚生、上司との人間関係等に関する満足度を介して、間接的に、仕事・職場への全般的満足度や、今の勤め先で働き続ける意向を高める効果をもつが、直接的には有意な効果をもたない。このことは、不本意な内定先であれ、入社後の仕事内容や職場環境とのマッチングがうまくなされれば、離職につながりにくい可能性を示唆していよう。加えて、大卒新入社員にとっては、上司との関係性が職場での社会関係資本として重要と考えられる(一方で、同僚や先輩との関係は、仕事・職場への全般的満足度等と有意な関連をもたない)。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 大学生の就職活動における友人関係の効用~5大学の文系学生を対象とした質問紙調査の結果から2013

    • 著者名/発表者名
      辻大介
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 発表場所
      慶應義塾大学
    • 年月日
      20131012-20131012
  • [図書] ケータイの2000年代~成熟するモバイル社会2014

    • 著者名/発表者名
      松田美佐・土橋臣吾・石井健一・辻大介・浅野智彦・羽渕一代・岩田考・小寺敦之・吉井博明
    • 総ページ数
      299
    • 出版者
      東京大学出版会

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公開日: 2015-05-28  

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