敵意とは攻撃性に関連するパーソナリティの1つの側面である。敵意の高い人は低い人と比べ,さまざまな将来の健康面の問題が指摘されている。冠動脈性疾患のリスクがその一つである。本研究では,敵意の高低が,実験場面で不快な感情を喚起した時の自律神経活動へどのような影響をもたらすかを検討した。第I研究では,実験場面でストレス状況を再現することを目的に,改訂版感情誘発語視聴覚提示リスト (AAVWL-R)を作成した。第II研究ではAAVWL-R視聴時の自律神経活動への影響を検討した。第III研究では,敵意の程度が不快な感情を喚起するリストを視聴することによる自律神経活動への影響を検討した。
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