研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、異眼間競合時の知覚と瞳孔反応の対応関係の検討し、視知覚を他覚的に検討する指標としての瞳孔反応の有用性を探ることであった。本研究の成果は以下の通りである。(1)異眼間競合を利用して、物理的に同一の刺激変化により異なる知覚変化を生じさせたとき、明るさの増加、減少、色の変化に関しては、知覚の変化に対応した瞳孔反応の変動が確認された。(2)知覚反応と瞳孔反応に関して、異眼間抑制が及ぼす効果を検討したところ、刺激の検出閾と瞳孔反応閾、反応時間と瞳孔反応の潜時などにきわめて類似した特性が確認された。以上の結果は、異眼間競合時の知覚処理の他覚的指標として、瞳孔反応がきわめて有用であることを強く支持するものである。
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日本色彩学会視覚情報基礎研究会第14回研究発表会論文集
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http://www.psy.l.chiba-u.ac.jp/labo/vision1/index.html