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2010 年度 実績報告書

不規則な構造上の離散パターンに関する統計的推測の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22540159
研究機関関西大学

研究代表者

安芸 重雄  関西大学, システム理工学部, 教授 (90132696)

キーワードFibonacci多項式 / マーク付き点過程 / 可換系列 / de Finetti測度 / 経験分布関数 / オーダーkの離散分布 / Markov可換性 / 確率母関数
研究概要

確率変数列、確率ベクトル列、グラフィカルモデルなどの不規則な構造上に現れる離散パターンや、scanと呼ばれる複数の離散パターンの起こる回数やその待ち時間などの離散確率分布の研究とそれに基づいた統計的推測の研究を行った.
とくに,Markov依存性をもつ系列上での連に関する確率分布のうち,連の長さの間の関係をFibonacci多項式を拡張した多項式とその生成母関数によって表すことに成功した.また,この結果を連続時間マーク付き点過程のマーク列に関する連の待ち時間問題へ拡張し,待ち時間の積率母関数についての連の長さの間の関係を明らかにした.
他に,Polyaの壺を利用して,さまざまな周辺分布をもつ可換系列を逐次的に生成する方法を開発し,その系列の共分散,相関,同時分布,順序統計量の分布などを調べた.また,その経験分布関数が,あるランダムな分布関数に収束することを示した.この生成法は,理論的に面白いだけでなく,シミュレーションが容易であることも重要な特徴である.逐次的に生成できるという特徴を理論的に利用して,条件付き確率母関数の方法を用いて可換系列上の連の待ち時間の厳密分布を導くことができた.
また,とくに離散可換系列についてそのde Finetti測度を求め,それがベータ分布やDirichlet分布とは異なることを示した.さらに,Markov可換性をもつ系列の逐次的な構成を行い,その下での統計的推測も行った.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Bivariate Fibonacci polynomials of order k with statistical applications2011

    • 著者名/発表者名
      K.Inoue, S.Aki
    • 雑誌名

      Annals of the Institute of Statistical Mathematics

      巻: 63 ページ: 197-210

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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