研究課題
基盤研究(C)
相対論的粒子の運動を記述するディラック作用素に対するスペクトル問題に取り組み、その本質的自己共役性や、固有値・スペクトル閾値の非存在問題についていくつかの重要な結果を得た。また、ある臨界特異型ポテンシャルを持つ2階放物型方程式に対する強一意接続性を示した。さらに、整函数係数を持つある偏微分方程式のコーシ問題に対する解の解析接続問題にとりくみ、路の変形理論における新しい方法を創出すると共に、解の特異性の複素大域的構造を明らかにした。
偏微分方程式論