確率点場(点過程)に付随するFock空間で表現する新たな一般的方法を発見し、平衡過程、Gibbs測度、fermion(行列式)過程、boson(パーマネント)過程など主要な確率場をこれに基づいて簡明に記述する方法を見出した。その応用例として、平衡過程に対するレベル3の大偏差原理を導いた。 さらに、これと関連したトピックの研究を行い、例えば、確率過程における急減少(cut-off)現象が(ボルツマン方程式等における)カオスの伝播として理解され、見通し良く証明できることをEhrenfest模型等の場合に示した。
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