研究課題
基盤研究(C)
定常せん断流下におけるコロイド粒子および液晶の非平衡定常ゆらぎの研究を行なった。平衡状態では液体中のコロイド粒子の平均自乗変位は時間に比例するが、せん断流下では時間の3乗依存の項が現れること(異常拡散)を実験的に初めて示した。また、定常せん断流下において液晶に交流電場を印加したときの応力応答を測定した。その結果、応答関数に平衡系では見られない異常な緩和が観測された。2モード結合モデルを用いて解析を行なったところ、この異常がせん断流によって生じた非保存力を起源とすることが明らかとなった。
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