陽イオン交換性を持つ層状アルミノケイ酸塩のモンモリロナイトの層間に、塩化ヘキサデシルピリジニウムを陽イオン交換量よりも過剰に挿入することによって陰イオン交換性が発現した。この塩化ヘキサデシルピリジニウム担持モンモリロナイトの過塩素酸イオンの交換容量は1.02 mmol/g となり高い交換量を示した。 また、ガラスカラムにこの陰イオン交換体を充填し、過塩素酸イオンを添加した水道水を流して過塩素酸イオンの濃度変化を調べたところ、少なくとも吸着剤体積の 4,000 倍量の排出液において、過塩素酸イオンは検出限界濃度(0.01 mg/L)以下に低減できた。
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