研究課題
基盤研究(C)
高温超伝導体は超伝導を担うCuO2面と絶縁層とが積層された結晶構造を持つ。絶縁層に磁性元素たるFeを置換したFeSr2YCu2O6+?系は、CuとFeの相互置換を窒素アニールにより抑制し、続いて酸素中アニールを施すことにより超伝導と反強磁性的な磁気秩序を発現する。FeO?絶縁層のFeには約10%のCuが置換しているため、Feの反強磁性的な磁気秩序は長距離秩序とはならず、FeO?絶縁層上のCuの周りの酸素がCuO2面へのキャリア供給の役割を果たしている。また、CuO2面上の超伝導はFeO?絶縁層の磁性の影響を受け、臨界電流密度が一般的な高温超伝導体よりも低く、粒間臨界電流密度はさらに低い。
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Physica Procedia
Physica C
巻: 487巻 ページ: 56-59
巻: 470巻
RADIOISOTOPES
巻: 59巻 ページ: 211-219