研究概要 |
本研究では,異なるチップレートの拡散符号が混在する場合であっても直交性を維持できる新しい光直交符号を開発し,光アクセス網における高セキュリティ化と経済化を実現する柔軟な光CDMAシステムを構築することを目的とした.まず,符号長,符号重み,チップレート比などの設計条件を与えた場合に得られる最大の符号語数の理論上界を明らかにした.また,計算機探索により符号の存在可能性を示すとともに,ビット誤り率の理論的な厳密解を求めた.次に,計算機探索に頼らない代数学的な符号の構成法を検討し,BIBD系列を階層的に利用することで符号設計が行えることを示した。
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