研究課題
基盤研究(C)
日本海深海域で優占的に分布するエゾバイ科巻貝 3 種群(エゾバイ属およびエゾボラ属)について、隣接海域に分布する近縁種との系統類縁関係の解明を通して、それらがどのような歴史的過程を経て日本海に定着してきたかを考察した。ミトコンドリアDNA の複数領域に基づく頑健な系統関係から、エゾバイ属 2 種群は鮮新世末期から更新世中期にかけて日本海に取り残された祖先集団に由来すると推定された。エゾボラモドキ種群も同様の過程で形成されたが、その後の移住など複雑な過程を経たことが明らかになった。
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Plankton and Benthos Research
巻: 5 ページ: 17-30