胎生期に一過性の浮腫をきたす Aspp1-/-マウスと Flt1+/-マウスの血管透過性、血管・リンパ・心臓形成について解析した。Aspp1-/-マウスではリンパ管形成異常が認められ、Flt1+/-マウスでは Flk1 リン酸化の上昇を伴う血管透過性亢進が認められた。透過電子顕微鏡解析で Flt1+/-マウス胎仔において細胞膜の嵌入がみられ、内皮細胞内輸送経路が亢進していることが強く示唆された。また、Aspp1-/-;Flt1+/-マウスでは両方の異常を伴って胎生致死となることが明らかになった。
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