研究課題
基盤研究(C)
ヒトやマウスの各種組織標本に対し、50種類以上のレクチンや糖特異抗体による染色を施すことにより、臓器ごとに異なる糖鎖分布を確認した。加えて血管内皮細胞表面糖鎖にも臓器特異性が認められ、癌転移の臓器特異性などを解明する上でも有効なデータを得ることができた。また糖脂質の局在に関し、ラット小脳や小腸において、機能状態を反映する特異的分布が確認され、腎臓においては糖尿病に伴う局在変化が確認された。糖鎖情報の組織化学的解析は、糖鎖のダイナミックな病態変化を捉える上で極めて有効であることが明らかとなった。
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