研究概要 |
今回の研究で検索対象とした腫瘍は,食道癌(扁平上皮癌),胃癌(腺癌),卵巣癌(腺癌),肝細胞癌と比較的多岐にわたっていたが,食道癌以外ではmiRNAとその標的とされる特定の蛋白との関連性に関しては優位な結果は得られなかった.その原因としては,ISH法に用いるプローブの化ならびに,プローブ入手先の予期せぬ変更が第一に挙げられた.一方,食道癌においては癌の発育,進展過程に関与する可能性が示唆されたが,進行度との明確な相関は見出されなかった.これら一連の検索は,方法論的にも他機関ではほとんど施行されていないユニークなものであり,現在,上記以外の腫瘍(上皮性,非上皮性を含む)や前癌病変を対象に継続的に推進している.
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