研究課題/領域番号 |
22590595
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
岡本 和士 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (60148319)
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研究分担者 |
江上 いすず 名古屋文理大学, 健康生活学部, 教授 (00367848)
紀平 為子 関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (30225015)
石井 英子 椙山学園大学, 看護学部, 教授 (50367695)
藤原 奈佳子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (30178032)
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キーワード | 筋萎縮性側索硬化症 / 神経難病 / 栄養調査 / 疫学研究 / 症例対照研究 / 栄養療法 / IT機器 |
研究概要 |
本研究の目的は、疫学的手法を用いてALSの予後進展防止のための最適な栄養管理・栄養指導の確立に資するエビデンスの提供しALSの発症予防・予後進展予防に寄与しうる栄養および食品成分の解明することにある。そこで本年度では、上記の目的を達成するために、研究計画どおりの症例対照研究、研究計画にはなかったが食事実態調査および神経難病患者を対象とした栄養調査システムの開発の3つの研究チームを立ち上げた。症例対照研究チームと食事実態調査チームの関係は、前者によりALS患者の栄養摂取上の概要の把握を行うことにより栄養摂取状況に関するエビデンスを提供し、さらに後者により前者では把握できない具体的な栄養摂取状況を明らかにできるため、エビデンスの補完が可能にする。これらの研究手法により、本研究の目的である最適な栄養管理・栄養指導の確立を可能とする。そこで、症例対照研究チームでは、本年度の主な研究計画であったALS患者の食生活習慣の概要の把握を非患者との比較から明らかにすることを目的として、栄養調査票の選定を含め調査票の作成、調査後の対応など実施に向けた体制づくりを行い、まず東海3県のALS協会の協力を得て協会員約200名に郵送による調査を開始し、現在調査進行中である。食事実態調査チームは、ALS患者様の3日間の食事内容の調査を実施している。調査内容としては、患者20名に対し3日間の毎食の食事と間食をデジカメで撮影とその内容の記録を行い、患者の栄養サポートを目的とした「元気本気やる気」パンを開発し、商標登録を申請し承認(登録第5471963号)を受けた。さらに、さらに汎用化に向けて、4名の患者から味などの食感や問題点に関する調査を行った。今後、最終的には研究年度内で50名を目標としてリクルートを行っている。 神経難病患者を対象とした栄養調査システムの開発チームでは、IT機器を用いた簡易の栄養調査システムを開発することにより患者様及び介護者に負担なくリアルタイムに栄養調査を行うことが可能となる。 来年度の食事実態調査への活用を目標として、現在調査システムの開発を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本年はALS患者様の栄養状態に関する情報を収集し、それによって来年度栄養サポートを目的としたパンの作成を予定していたが、今年度中に作成できかつ、4名であるが食感や官能に関する調査を行い登録商標の承認ができるまでに至ったこと。
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今後の研究の推進方策 |
今年度食感や官能に関する調査を4名に行ったが、来年度は30名程度に実施し、栄養サポートを目的としたパンの栄養学的効果や患者-家族間の心理学的効果に関する検証を行う予定である。
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