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2013 年度 実績報告書

筋萎縮性側索硬化症の栄養療法指針作成を目的とした基礎的疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590595
研究機関愛知県立大学

研究代表者

岡本 和士  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (60148319)

研究分担者 江上 いすず  名古屋文理大学, 健康科学部, 教授 (00367848)
藤原 奈佳子  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (30178032)
紀平 為子  関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (30225015)
石井 英子  椙山女学園大学, 看護学部, 教授 (50367695)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード筋萎縮性側索硬化症 / 栄養摂取 / 症例対照研究 / 栄養指針
研究概要

ALS患者の栄養状況を対照群との比較を行った結果、ALS患者は対照群に比べ糖質摂取量及び摂取割合が高く、一方脂肪およびタンパク質の摂取割合、緑黄色野菜の摂取頻度及びβカロテンやビタミンCン摂取量が有意に低かった。また、患者のエネルギー摂取量を日常動作別、BMIによる体格別に比較した結果、日常動作別では寝たきりであるが,座が可能な者4名のエネルギー摂取量は1055±137kcal,歩行可能で,近所外出可能者7名のエネルギー摂取量は1505±206kcalであり、体格別ではBMI18.5未満のやせの者のエネルギー摂取量はBMI18.5~25.0未満の普通体重者に比べ低かった。一方蛋白質摂取量はエネルギー摂取量と同様、やせの者はBMI18.5~25.0未満の普通体重者に比べ低かった。さらに、蛋白質摂取量と摂取目安量(たんぱく質1.0g×標準体重(kg))を比較した結果、やせの者は5名中5名とも摂取量は目安量に比べ少なく、普通体重者では3/6人の50%の者で低かった。患者と対照を比較した症例対照研究結果と、患者を対象とした栄養摂取状況調査の結果から、ALS患者では糖質摂取割合が高く、一方蛋白質摂取割合、緑黄色野菜摂取量が低いことが認められた。そこで、ALS患者の栄養療法の指針として①食事中のエネルギー摂取量を増やすこと、②糖質の割合を減らし、一方脂質や蛋白質の割合を高めること、③緑黄色野菜などβカロテンやビタミンC等の抗酸化ビタミンの摂取を増やすこととした。特に、痩せの者は普通体重者に比べ、全体に20-30%食事量を増やす必要を認めた。
今回の結果に基づき定めた栄養指針に基づき、病状の進行予防に寄与するように、機能性を考慮した「高たんぱく、高抗酸化ビタミン」のパンの開発を行った(商標登録第5471963号 「元気やる気本気」パン)。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2015-05-28  

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