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2012 年度 実績報告書

レジオネラ感染に対するヒトの自然抵抗性を支配する遺伝子NAIP1に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22591108
研究機関佐賀大学

研究代表者

宮本 比呂志  佐賀大学, 医学部, 教授 (40229894)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード微生物学 / レジオネラ / 感染症 / 肺炎
研究概要

Legionella pneumophilaの病原性は,食細胞での増殖性と関連があるとされている.これまでに,ヒトNAIPがL. pneumophilaの細胞内増殖を抑制することを示し,L. pneumophila感染に対するNAIP遺伝子産物の防御的な役割を明らかにしてきた.
本研究では,NAIPによる細胞死の制御機構について検討した.DNA傷害で誘導される細胞死は,ヒトNAIPの発現によって抑制されるが,このときカスパーゼ3およびカスパーゼ7の活性化が阻害されていた.このことから,ヒトNAIPは,カスパーゼ3/7の活性化を抑制することにより,DNA傷害で誘導されるapoptosisを阻害することがわかった.
また,L. pneumophila感染の際には,ヒトNAIPと菌のフラジェリンにより細胞死が誘導されるが,このときIL-1βが分泌されていた.IL-1 βの分泌はカスパーゼ1阻害剤によって抑制されたが,カスパーゼ3/7阻害剤では抑制されなかった.さらに,フラジェリンを欠損した変異株を感染させた場合では,IL-1 βの分泌が認められなかった.このことから,L. pneumophila感染の際には,NAIPがフラジェリン依存的にpyroptosisを誘導することが明らかになった.
以上の結果から,ヒトNAIPは,細胞内に生じたストレスの種類に応じてapoptosisを抑制,またはpyroptosisを誘導することにより,細胞死を制御していることが示唆された.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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