皮膚原発の ATL(皮膚型 ATL)の予後予測モデルを構築するために、皮膚病変を伴うくすぶり型ATL 患者の予後因子を解析した。全死亡をエンドポイントとした多変量解析では、年齢、LDH高値、可溶性 IL-2 レセプター値が有意な予後不良因子であり、紅皮症と CXCR3 の発現は予後良好因子であった。急性型・リンパ腫型への移行と原病死をエンドポイントとした場合、LDH 高値と可溶性 IL-2 レセプター値がリスク因子であり、紅皮症および CXCR3 と T-bet の発現は進行のリスクを下げる因子であることが明らかになった。
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