研究課題/領域番号 |
22591418
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研究機関 | 独立行政法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
森田 美和 独立行政法人国立成育医療研究センター, その他部局等, 共同研究員 (90329699)
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研究分担者 |
杉岡 篤 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (20171150)
長尾 静子 藤田保健衛生大学, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (20183527)
梨井 康 独立行政法人国立成育医療研究センター, その他部局等, 室長 (60321890)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | MDSC / 免疫寛容 / マウス肝移植モデル |
研究概要 |
臓器移植後の免疫抑制剤による副作用は感染や発癌などを引き起こして移植患者のQOLを著しく低下させるため、免疫抑制剤を用いずに移植臓器を生着させることは移植医療の究極の目標である。臓器移植のなかでも肝臓移植は、他の臓器移植よりもグラフトは生着し易いことが知られており、免疫寛容を誘導する特別なメカニズムが存在すると考えられる。そしてこのメカニズムを解明することが移植医療における究極の目標である。一方、骨髄由来免疫抑制細胞(Myeloid-derived Suppressor cells : MDSC)は癌、炎症、感染等によって出現するCD11bおよびGr-1を共発現する細胞で、近年その免疫反応抑制効果について注目されている。そこで本研究では免疫寛容自然誘導モデルであるマウス異系肝移植モデルを用いて、免疫寛容誘導におけるMDSCの関与について検討した。肝移植後、グラフト非実質細胞を抽出し、CD11b(+)Gr-1(+)細胞の割合をフローサイトメトリーにて確認したところ、同系肝移植のものと比べ、その割合が顕著に増加しており、また移植後グラフトから抽出されたCD11b(+)細胞をCFSE dilution assayにおいてregulatorとして用いておこなったところ、コントロールとして使用したBM-DC(Bone Marrow Derived Dendritic Cells)と比較してアロ反応性T細胞の増殖を有意に抑制することが確認された。またHepatic Stellate Cellsを用いて骨髄細胞から分化誘導させたMDSCでも同様にアロ反応性T細胞増殖を抑制し、肝臓移植における免疫寛容誘導においてMDSCが重要な役割を持っていることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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