淋菌臨床分離株に対するアジスロマイシンの感受性の検討では、2010 年、2011 年と2012 年の分離菌に対する50%および90%の菌株の発育を抑制する濃度、MIC50 とMIC90 は、それぞれ0.25 μg/ml と0.5 μg/ml、 0.5 μg/ml と1 μg/ml、0.25 μg/ml と1 μg/ml であった。アジスロマイシンの耐性化機序の解析では、アジスロマイシン耐性に関連する23SrRNA 遺伝子の変異を認めた。本研究において、アジスロマイシンに対する中等度耐性菌が既に日本で出現していることとその耐性機序として23SrRNA 遺伝子の変異であることを明らかにした。
|