直腸肛門奇形 rescue program からみた後腸協調発生の分子生物学的解明

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22591982
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 小児外科学
• 研究機関: 京都府立医科大学
• 研究代表者: 佐々木 康成 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (30405253)
• 研究分担者: 小野 滋 自治医科大学, 医学部, 准教授 (00315962)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 先天性消化器疾患学 / 直腸肛門奇形 / 遺伝的組織系譜解析

研究概要

小児外科領域の代表的疾患である直腸肛門奇形に関して、我々は従来から行ってきた妊娠マウスに催奇形性物質であるレチノイン酸(RA)を過剰投与して直腸肛門奇形マウスを作成した。正常マウスの消化管のパターン形成や、直腸肛門奇形マウスの後腸分化のうえで重要な転写因子発現の誘導を阻害する過程に着目し、 RA 受容体の antagonist を投与することで約 4 割において直腸肛門奇形を rescue させた。

研究成果

• [雑誌論文] Hirschsprung 病の標準的診断法について (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木康成、津田知樹、古川泰三、 小野 滋、木村 修、岩井直躬
  • 雑誌名: 小児外科 巻: 43(6) ページ: 623-626
• [雑誌論文] 直腸内に大きな便塊が形成 (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木康成、岩井直躬、古川泰三、 小野 滋、木村 修
  • 雑誌名: 小児外科 巻: 43(7) ページ: 781-784
• [雑誌論文] 慢性便秘 (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木康成、岩井直躬、木村 修、 小野 滋、古川泰三
  • 雑誌名: 小児外科 巻: 43(8) ページ: 876-877
• [雑誌論文] Establishment of a rescue program for anorectal malformations induced by retinoic acid in mice (2011)
  • 著者名/発表者名: Yasunari Sasaki, Naomi Iwai, Osamu Kimura, Shigeru Ono, Tomoki Tsuda
  • 雑誌名: J Pediatr Surg 巻: 46(7) ページ: 1396-1399
  • 査読あり
• [雑誌論文] PCSK5 and GDF11 Expression in the Hindgut Region of Mouse Embryos with Anorectal Malformations (2011)
  • 著者名/発表者名: T. Tsuda, N. Iwai, E. Deguchi, O. Kimura, S. Ono, T. Furukawa, Y. Sasaki, S. Fumino, Y. Kubota
  • 雑誌名: Eur J Pediatr Surg 巻: 21 (4) ページ: 238-241
  • 査読あり
• [雑誌論文] 遺伝的組織系譜解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐々木康成、岩井直躬、木村 修、 小野 滋、津田知樹
  • 雑誌名: 小児外科 巻: 42(7) ページ: 756.-759
• [雑誌論文] 直腸肛門奇形術後の長期フォローアップ‐20歳以上‐ (2010)
  • 著者名/発表者名: 岩井直躬、佐々木康成、出口英一、岩田譲司、木村 修、久保田良浩、深田良一、小野 滋
  • 雑誌名: 周産期医学 巻: 40(8) ページ: 1245-1249
• [雑誌論文] 腹会陰式直腸肛門形成術術後成人例における QOL (2010)
  • 著者名/発表者名: 津田知樹、岩井直躬、木村 修、 小野 滋、古川泰三、佐々木康成、出口英一、久保田良浩
  • 雑誌名: 小児外科 巻: 42(11) ページ: 1201-1204
• [学会発表] 直腸肛門奇形術後成人例における性・生殖機能の問題 (2012)
  • 著者名/発表者名: 佐々木康成、木村 修、 小野 滋、古川泰三、文野誠久、岩井直躬
  • 学会等名: 第112回日本外科学会定期学術集会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 2012-04-13
• [学会発表] Hirschsprung 病の術式からみた術後排便機能評価 (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木康成、木村 修、 小野 滋、古川泰三、文野誠久、岩井直躬
  • 学会等名: 第48回日本小児外科学会学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-07-21
• [学会発表] Establishment of a rescue program for anorectal malformations induced by retinoic acid in mice (2010)
  • 著者名/発表者名: Y. Sasaki, N. Iwai, O. Kimura, S. Ono, T. Tsuda, T. Tanaka
  • 学会等名: British Association of Pediatric Surgeons 57th Annual International Congress
  • 発表場所: Aberdeen UK
  • 年月日: 20100720-24
• [学会発表] PCSK5 and GDF expression in the hindgut region of mouse embryo with anorectal malformations (2010)
  • 著者名/発表者名: T. Tsuda, N. Iwai, O. Kimura, S. Ono, Y. Sasaki, S. Fumino
  • 学会等名: British Association of Pediatric Surgeons 57th Annual International Congress
  • 発表場所: Aberdeen UK
  • 年月日: 20100720-24
• [学会発表] Laparoscopic vs. open Abdominoperineal anorectoplasty for infants with the high type of anorectal malformation (2010)
  • 著者名/発表者名: O. Kimura, N. Iwai, Y. Sasaki, T. Tsuda, E. Deguchi, S. Ono, T. Furukawa, S. Fumino
  • 学会等名: 43rd Annual Meeting of Pacific Association of Pediatric Surgeons
  • 発表場所: Kobe, Japan
  • 年月日: 20100000