本研究は、ヒトの食物や食品の摂取欲求が脳に及ぼす影響を非侵襲的計測法を用いた客観計測と、心理実験による主観評価(官能検査)法とを組み合わせた実験と解析によって明らかにすることが目標である。本研究では、機能的磁気共鳴イメージング(fMRI)とVAS法を用いた官能心理評価を実施することにより、食物摂取時の4条件(空腹/満腹、食物有/無)によるデータ解析、および食物摂取後の時間経過の解析の結果、脳内の食物摂食中枢、島皮質、前頭眼窩野の部位の活性化が顕著であることが確認され、食物摂取におけるこれらの部位の情報処理の重要性が明らかとなった
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