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2010 年度 実績報告書

手話の文字化の研究:日本における手話文字教材の開発をめざして

研究課題

研究課題/領域番号 22652039
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

加藤 三保子  豊橋技術科学大学, 総合教育院, 教授 (30194856)

研究分担者 松本 忠博  岐阜大学, 工学部, 助教 (00199879)
キーワード手話文字 / サットン・サイン・ライティング / 日本手話 / 聴覚障害者
研究概要

サットン手話文字システムの批判的研究:サットン手話文字システムを日本手話の表記に応用し,その過程で生じる問題点を検証するため,手話単語を語彙レベルで文字化する作業を開始した。文字化の対象にした語彙は,試験的に,『わたしたちの手話学習辞典』(全日本ろうあ連盟出版局)に掲載されている見出し語200語とした。この200語は,全国手話検定試験の5級(入門レベル)で学習すべき語彙に指定されており,もっとも基本的な日常生活語彙である。文字化の過程で問題となったのは,手話の語構成要素(手の形・動き・位置・手のひらの向き)のほか,顔の表情などのパラ言語要素の各シンボルが多様で複雑すぎる点である。文字は日常的に使用するものなので,最低限の「対立」が認められる要素を抽出することが重要である。次年度は,この点の解決策を講じたあと,情報工学を専門とする研究分担者の工学的知見を加えてパソコン上でシステムの改良作業をおこなう。
日本手話会話文の第一次例文選定:日本手話を文単位で文字化するため,今年度は第一段階での例文選定作業をおこなった。『わたしたちの手話(会話編)』(全日本ろうあ連盟出版局)から,日常会話での使用頻度が高い例文を選定した。来年度は,これらの日本手話文例の文字化作業をおこない,文単位で手話文字を表記する。なお,平成22年6月には,華南理工大学(中国,広州市)で開催された国際異文化コミュニケーション学会(IAICS)において口頭発表をおこない,日本における手話の地位と役割について述べる中で,手話文字の存在意義,日本における手話の表記への取り組みについて報告した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Sign Writingを利用した手話-日本語電子化辞書構築に向けて2011

    • 著者名/発表者名
      高瀬友宏, 松野孝政, 松川将磨, 松本忠博
    • 雑誌名

      言語処理学会第17回年次大会発表論文集

      巻: No.17 ページ: 2-4

  • [学会発表] A Sociolinguistic Study of the Japanese Sign Language Proficiency Tests2010

    • 著者名/発表者名
      Mihoko KATO
    • 学会等名
      IAICS (International Association of Intercultural Communication Studies)
    • 発表場所
      華南工科大学(広東省広州市,中国)
    • 年月日
      2010-06-19

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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