本研究は、帯鉄筋によりコアコンクリートを横拘束して変形性能の高いRC橋脚を建設するという従来の考え方を捨て、塑性ヒンジ区間には、圧縮縁に強度150MPa以上の超高強度コンクリートセグメントを使用することにより圧縮破壊を防止すると同時に、この中に軸方向鉄筋を埋め込み、軸方向鉄筋の局部座屈を防止することにより、変形性能の高く、大地震時にも機能を確保できるダメージフリー橋脚を開発しようとするものである。2種類の構造を開発し、非線形動的解析2方向繰り返し載荷実験、ハイブリッド載荷実験に基づき、超高強度コンクリートセグメントを用いた高じん性橋脚の開発が可能であることを明らかにした
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