本研究は、メチル化DNA結合蛋白質(MBD)と、Znフィンガー蛋白質(Zif)融合ルシフェラーゼを用いてDNAのメチル化頻度の簡便な解析法を開発することを目的とし、下記の項目について研究を遂行した。 1) Zif-ルシフェラーゼとMBD固定化ビーズを用いて、標的遺伝子領域のメチル化頻度解析方法を開発した。 2)がん化に関わるアンドロジェンレセプター遺伝子領域等のメチル化を解析できるZif-ルシフェラーゼを設計・調製した。 3)作製したZif-ルシフェラーゼでアンドロゲンレセプター遺伝子領域のメチル化頻度を解析できることを確認した。更にp16遺伝子についてもそのメチル化頻度を解析できるZif-ルシフェラーゼを設計し、その結合特性を解析した。 以上の結果から、本手法は様々な遺伝子のメチル化頻度解析に応用できると期待される。
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