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2010 年度 実績報告書

ハテナ・アレニコラの次世代シーケンスを用いた核ゲノム解析

研究課題

研究課題/領域番号 22657024
研究機関筑波大学

研究代表者

井上 勲  筑波大学, 生命環境系, 教授 (70168433)

研究分担者 中山 剛  筑波大学, 生命環境系, 講師 (40302369)
キーワードゲノム / 進化
研究概要

二次共生の初期段階にあると考えられるHatena arenicola(以下ハテナ)を採集するため、和歌山県の砂浜で採集を行なった。得られた細胞をマイクロピペット法により分離し、抗生物質の入った培地で数日間培養することによって,細胞に付着する細菌および食胞に含まれる餌生物の除去を行なった。その後、1細胞のハテナを用いて、全ゲノム増幅試薬により、1st・2ndの2回の反応を経て,ハテナ全ゲノムの増幅を行なった。ハテナのゲノムが適切に増幅されていることを調べるため,18SrDNAプライマーを用いて,そのクオリティチェックを行った。しかしながら,ハテナ18SrDNAの増幅が認められたサンプルは1つもなかった。そこで,ハテナ複数細胞を用いて,同様に1st・2ndの全ゲノム増幅を行った。その結果,2サンプルにおいて,ハテナ18SrDNAの配列が確認された。ハテナ18SrDNAの配列が確認された2サンプルについて,Roche Genome Sequencer FLX Titaniumを用いて,各々252,613リード,168,607リードを取得した。それぞれのリードをNewblerでアセンブルし,各々741本のコンティグ・45,704本のシングルトン,7,397本のコンティグ・52,256本のシングルトンを得た。これらの配列をBLASTxで,データベース上の配列と相同性検索をした結果,1つのサンプルは配列のほとんどがBovinにヒットし,何らかの細胞が実験過程でコンタミネーションした可能性が示唆された。もう1つのサンプルからは,ハテナおよびその共生藻と思われる配列が得られた。今回取得した配列数では情報量が少ないため,2つ目のサンプルを作ったときと同じ1st産物を使い,2nd全ゲノム増幅を行った。このサンプルを外注に出し,Roche Genome Sequencer FLX+にて,589,004リードを取得した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Symbiotic Chlorella vulgaris of the ciliate Paramecium bursaria plays an important role in maintaining perialgal vacuole membrane functions2011

    • 著者名/発表者名
      Y Kodama, I Inouye & M Fujishima
    • 雑誌名

      Protist

      巻: 162 ページ: 288-303

    • DOI

      DOI:10.1016/j.protis.2010.06.005

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Taxonomy of Nephroselmis viridis sp.nov.(Nephroselmidophyceae, Chlorophyta), a sister marine species to freshwater N.olivacea2010

    • 著者名/発表者名
      Haruyo Yamaguchi, Shoichiro Suda, Takeshi Nakayama, Richard N Pienaar, Isao Inouye
    • 雑誌名

      Journal of Plant Research

      巻: 124 ページ: 49-62

    • 査読あり
  • [学会発表] NBRP「藻類」:未来を支える藻類リソース2010

    • 著者名/発表者名
      笠井文絵, 川井浩史, 井上勲, 中山剛, 河地正伸, 中山卓郎, 石渡邉信, 山岸隆博, 石田健一郎, 渡邉信
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      20101207-10
  • [学会発表] NBRP「藻類」:日本における藻類の収集・保存・提供-ナショナルバイオリソースプロジェクトの活動2010

    • 著者名/発表者名
      河地正伸, 川井浩史, 井上勲, 中山剛, 石田健一郎, 渡邉信, 羽生田岳昭, 山岸隆博, 甲斐厚, 中山卓郎, 笠井文絵
    • 学会等名
      第62回日本工学会大会
    • 発表場所
      宮崎市シーガイア
    • 年月日
      20101027-20101029

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公開日: 2013-06-26  

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