巨核球と脂肪細胞の両方への分化能を有する細胞、そしてそれらどちらにも分化しない繊維芽細胞を用いた遺伝子発現解析において差異の認められたいくつかの因子の遺伝子導入細胞を種々のアプローチにより検討した結果、p45NF-E2/Maf G/Maf Kが巨核球分化決定因子であり、脂肪分化決定因子CEBPalphaの共発現の条件下では巨核球分化が抑制される事を認めた。したがって、p45NF-E2/Maf G/Maf KとCEBPalphaが巨核球と脂肪の分化スイッチ機構において重要な役割を有する事を見いだした。
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