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2010 年度 実績報告書

アディポネクチン産生細胞シートを用いた心不全治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22659251
研究機関大阪大学

研究代表者

澤 芳樹  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00243220)

研究分担者 倉谷 徹  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (90448035)
上野 高義  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (60437316)
坂口 太一  大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (10467574)
宮川 繁  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70544237)
白川 幸俊  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20457013)
キーワードDrug delivery system / 劇症型心筋炎 / アディポネクチン / Cell therapy
研究概要

本研究ではアディポネクチンの障害心筋への直接的なDelivery法としてアディポネクチンを心筋組織に長期的に供給する新しいアディポネクチン(APN)産生シートを開発、ヒト劇症型心筋症の動物モデルである自己免疫性心筋炎ラットにおけるAPN産生シートの有用性を検討した。
APN産生シートは多量のアディポネクチンだけでなく、VEGF,HGFを産生する特徴を有し、in vivoの心臓生理学的評価ではAPN産生シート群ではSham群に比しSystolic functionが有意に改善(APN産生シート群vs.Sham群EF(%):52.9±1.08vs.432±1.34)、また病理組織学的検討では心筋炎の重症度の指標である炎症細胞浸潤・心筋症の進展の指標である心筋線維化を抑制した。それらの機序としては心筋炎・心筋症誘導因子であるTh1サイトカイン(IFNγ,IL2)の産生抑制、Th2サイトカイン(IL10,IL6)の産生促進、profibrotic cytokine(TGFβ,TIMP1)の産生抑制、inflammatory cytokine(TNFα,MCP1)の産生抑制が関与、APN産生シートではSham群に比し心筋炎急性期の21日目においてアディポネクチン,VEGF及びHGFなどの心保護因子を有意に心筋組織に供給した事から、これらのパラクライン効果によるものと考えられた。
以上の事からAPN産生シートが、予後不良な劇症型心筋炎において有効な治療法となる可能性が示唆され、そのような点で本研究の社会的意義・貢献は大きいと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 心筋炎ラットに対するアディポネクチン産生細胞シートによる心筋再生効果の検討2011

    • 著者名/発表者名
      鎌田創吉
    • 学会等名
      日本再生医療学会
    • 発表場所
      京王プラザホテル(東京)
    • 年月日
      20110301-20110302

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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