高次Chow群は数論幾何一般において重要な研究対象である.基礎体が数論的な体の場合,高次元類体論により高次Chow群が基本群やブラウアー群のような数論的な群と結びつくことがある.基礎体が局所体の場合,このような結びつきは射影的な非特異多様体に対して考察されていたが,本研究では射影的とは限らない非特異多様体へとこれらの理論を拡張した.また,モチーフの三角圏におけるテンソル積を染川K群で表示することに成功した(Bruno Kahn 氏との共同研究).これは二つ以上の多様体の直積に対して高次Chow群を計算する新しい有力な方法を提供する.
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