研究課題
若手研究(B)
下位脳幹の聴覚神経核で抽出された様々な音情報は中脳下丘で再統合されるが、その形態学的な基盤は不明であった。下丘のニューロンの約10%を占める投射ニューロンである大型抑制性ニューロンの細胞体上には多数の興奮性入力が収束する。本研究ではこの興奮性入力がほぼすべての下位聴覚神経核及び下丘ニューロンの軸索側枝に由来することを示した。つまり、大型抑制性ニューロンは音情報の再統合を行なっていると考えられる。また、大型抑制性ニューロンへの詳細な入力様式を解析するために最適な組み換えウイルストレーサーの開発にも成功した。
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