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2010 年度 実績報告書

関与物質総量を用いた都市鉱山の「質」に関する新規評価手法の開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 22710008
研究機関京都大学

研究代表者

山末 英嗣  京都大学, エネルギー科学研究科, 助教 (90324673)

キーワードリサイクル / 都市鉱山 / 関与物質総量 / レアメタル / 家電製品 / ノートPC / ずり / 環境影響評価
研究概要

初年度に予定していた研究目的・内容は,各都市鉱石について種々の元素・素材の都市鉱石TMRを推算し,その特徴を明らかにすることであった。実際の研究ではそれらを念頭におき,まず都市鉱石TMRという指標について,その指標としての位置づけを明らかにした。すなわち,TMRはエネルギー消費量,物質消費量,ズリの量などといったIndicator(第1種指標)を「重量」で統合した総合指標(Index)であると考えられる。しかし「重量」には人々の価値観は内包されておらず,客観的な総合指標としてTMRが位置づけられる可能性があることを明らかにした。さらに家電製品とノートPCについていくつかの推算を行う事でTMRの観点から見たリサイクル性について明らかにした。特に,プラスチックリサイクルを行うプロセスが有効であることがわかった。また,リサイクルする金属素材の種類を増やすと,各素材の都市鉱石TMRは小さくなることが分かる。これは,回収する素材の増加に伴い都市鉱石ズリが減少するとともに共通プロセスのTMRが各素材に分配されるためであるためであり,都市鉱石TMRの観点からはリサイクルできる金属素材の種類が多いほうがプロセスとして有効であると結論付けることができる。そして,都市鉱石TMRという評価方法を用いることで,これまで見逃されがちであったリサイクルされない部分,すなわち「都市鉱石ずり」の影響を評価できることを明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 都市鉱山に含まれる素材の品位評価~リサイクルの関与物質総量(資源端重量)~2011

    • 著者名/発表者名
      山末英嗣, 南埜良太, 奥村英之, 石原慶一
    • 雑誌名

      廃棄物資源循環学会誌

      巻: 21 ページ: 11-18

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 使用済み家電製品からの素材リサイクルに伴う関与物質総量(都市鉱石TMR)の推算と評価2010

    • 著者名/発表者名
      山末英嗣, 南埜良太, 醍醐市朗, 奥村英之, 石原慶一
    • 雑誌名

      日本金属学会誌

      巻: 74 ページ: 811-819

    • 査読あり
  • [学会発表] 関与物質総量を用いた都市鉱山の「質」に関する新規評価手法2010

    • 著者名/発表者名
      山末英嗣
    • 学会等名
      廃棄物循環資源学会研究部会合同講演会
    • 発表場所
      日本大学理工学部駿河台校舎
    • 年月日
      2010-07-09

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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