離散凸解析に基づく高精度・多情報在庫管理の研究

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22710148
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 社会システム工学・安全システム
• 研究機関: 首都大学東京 (2013); 産業技術大学院大学 (2010-2012)
• 研究代表者: 森口 聡子 首都大学東京, 社会(科)学研究科, 准教授 (60407351)
• 研究期間 (年度): 2010-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: OR / アルゴリズム / 数理工学 / 数理計画法 / 在庫管理

研究概要

離散最適化問題は様々な応用分野で現れるが，多くの場合，効率的に最適解を得ることが困難であることが知られている．本研究では，研究代表者が近年携わってきた離散凸解析の理論を応用し，効率的な在庫管理システムを開発することを目的とした．在庫管理システムと離散凸最適化ソルバを公開し，また，これまでの文献で曖昧な議論しかなされていなかった凸拡張可能性と離散ヘッセ行列との関係を明らかすることに成功した．

研究成果

• [雑誌論文] 離散凸最適化ソルバとデモンストレーションソフトウェア (2013)
  • 著者名/発表者名: 土村展之,森口聡子,室田一雄
  • 雑誌名: 日本応用数理学会論文誌 巻: Vol.23, No.2 ページ: 233-252
  • 査読あり
• [雑誌論文] On Discrete Hessian Matrix and Convex Extensibility (2012)
  • 著者名/発表者名: Satoko MORIGUCHI and Kazuo MUROTA
  • 雑誌名: Journal of the Operations Research Society of Japan 巻: Vol.55 ページ: 48-62
  • 査読あり
• [雑誌論文] M-convex Function Minimization by Continuous Relaxation Approach ---Proximity Theorem and Algorithm--- (2011)
  • 著者名/発表者名: Satoko MORIGUCHI, Akiyoshi SHIOURA, and Nobuyuki TSUCHIMURA
  • 雑誌名: SIAM Journal on Optimization 巻: Vol.21, No.3 ページ: 633-668
  • DOI: 10.1137/080736156
  • 査読あり
• [学会発表] 離散凸解析を利用したコールセンターのシフトスケジューリング (2012)
  • 著者名/発表者名: 森口聡子, 室田一雄
  • 学会等名: 日本オペレーションズ・リサーチ学会2012年秋季研究発表会
  • 発表場所: ウインクあいち(愛知県名古屋市)
  • 年月日: 20120912-13
• [学会発表] 半正定値離散ヘッセ行列をもつ離散非凸関数の構成 (2012)
  • 著者名/発表者名: 森口聡子, 室田一雄
  • 学会等名: 日本オペレーションズ・リサーチ学会2012年春季研究発表会
  • 発表場所: 防衛大学校(神奈川県横須賀市)
  • 年月日: 20120327-28
• [学会発表] 離散ヘッセ行列の半正定値性と凸拡張可能性について (2012)
  • 著者名/発表者名: 森口聡子, 室田一雄
  • 学会等名: 研究集会「最適化 : モデリングとアルゴリズム」
  • 発表場所: 統計数理研究所 (東京都港区)
  • 年月日: 20120315-16
• [学会発表] Discrete Convex Analysis and Inventory Systems (2011)
  • 著者名/発表者名: Satoko Moriguchi
  • 学会等名: International Symposium on Mathematics of Logistics : Theory and Practices
  • 発表場所: Tokyo University of Marine Science and Technology
  • 年月日: 20111129-30
• [学会発表] 離散ヘッセ行列と凸拡張可能性に関する注意 (2011)
  • 著者名/発表者名: 森口聡子, 室田一雄
  • 学会等名: 日本オペレーションズ・リサーチ学会2011年秋季研究発表会
  • 発表場所: 甲南大学(兵庫県神戸市)
  • 年月日: 20110915-16
• [備考] 開発したソフトウェアを公開するホームページ 離散凸パラダイム:DCP(Discrete Convex Paradigm)
  • URL: http://www.misojiro.t.u-tokyo.ac.jp/DCP/