研究課題
若手研究(B)
20世紀初頭の実務的行政分野におけるロシア内務省・地方自治体関係のケーススタディとして、獣医療行政における両者の関係、特に1902年の疫病対策法の発布、およびその改定法の制定とその後の経緯を検討した。自立的な活動を求める自治体と政府による指導・統制を必須と見なす内務省の立場がこの問題にも反映されたが、自治体の政治化の中で自治体側の同法への関心が後退する一方、同法は実務的な事情から執行されなかった。