研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、LLSV による「法の起源は金融市場の発展に影響を与える」との命題を批判的に検討し、法の起源と金融市場の発展を巡る議論を再検討することである。本研究では、これまでの議論を整理するとともに、各国における少数株主保護法制および所有構造の展開について比較法的観点から検討を行った。その結果、所有構造の相違に応じて求められるコーポレート・ガバナンスの内容は異なり、また法制度の形式的な有無を画一的に点数化して少数株主保護の水準を測定する方法には限界があるとの結論に至った。