22年度には日本のバブル経済の発生と崩壊における経済政策の政策決定過程について、23年度にはアメリカのバブル経済の発生と崩壊における経済政策決定過程について研究を進めた。 24年度には、まず、22、23年度に行ってきた研究を継続して行った。具体的には、これまで収集していたものの、まだ読んでいなかった文献・資料を読み進めていった。 次に、他国との比較の観点から日本の金融危機への対応について分析した英語論文を執筆した。6月には、イギリス・エジンバラ大学で行われた、世界金融危機が先進国にもたらした影響およびそれへの各国の政策対応の差異について比較分析を行う国際共同研究のワークショップに出席して、この論文を報告した。この論文は、Oxford University Pressより25年8月に出版予定である(校正済み)。 その論文の執筆・修正が終わってから、日本とアメリカの経済政策決定過程の比較分析に着手した。この成果は24年度中に単著の形でまとめることを予定していた。だが、残念ながら24年度中に完成することはできなかった。そこで、この作業を継続し、25年度中には完成させようと考えている。
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