若年非正規雇用層はとかく一括りにして論じられがちであるが、そのなかには階層的に多様な人びとが含まれており、不本意にも非正規雇用の状態にとどまらざるを得ない層において、出身階層上の不利がより影響している可能性がある。本課題研究では、この可能性を、既存の調査データによって検証し査読論文として発表するとともに、より代表性の担保されたサンプルでの再検証のために、ミックス・モードによる実査を行った。このデータの基礎分析では、不本意型非正規雇用は本意型非正規とくらべ「生家の暮らし向きの程度」が不利な状態にある事が確認された。
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