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2012 年度 研究成果報告書

うつ病休職者の同居家族における負担と家族の支援に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 22730554
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床心理学
研究機関跡見学園女子大学

研究代表者

酒井 佳永  跡見学園女子大学, 文学部, 准教授 (60349008)

研究期間 (年度) 2010 – 2012
キーワード気分障害 / 家族支援 / リハビリテーション / 心理教育
研究概要

気分障害患者のリハビリテーションに関わる医療機関の多くが、家族に対する支援を必要だと考えているにも関わらず、実施できていないという現状が明らかになった。一方、気分障害により休職中の患者の家族の多くが困難を抱えていた。共通して語られた困難は患者の症状への対処方法がわからない、家族が相談できる場所がない、自立支援などの公的制度に関する情報をどこで得られるかわからないというものであった。また7割近い患者が家族からのサポートを得ている一方で、家族によるスティグマを体験した患者も2割に満たないがおり、家族が疾患について誤った理解をしていること、患者の社会経済的な不安定さが家族との関係にネガティブな影響を与えていると考えられた。気分障害患者の治療過程のサポートにおいて家族が果たす役割は大きく、家族が抱える困難もまた大きいことが示唆された。今後、支援制度や症状の理解と対処に関する家族心理教育、家族同士が交流し、情報交換ができるグループミーティングなどが必要である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 双極性障害患者を介護する家族が体験する介護負担に関する文献的研究2013

    • 著者名/発表者名
      酒井佳永
    • 雑誌名

      跡見学園女子大学文学部臨床心理学科紀要

      巻: 1号 ページ: 107-119

  • [雑誌論文] 復職準備生評価シート(Psychiatric Rework Readiness Scale)の評価者間信頼性、内的整合性、予測妥当性の検討2012

    • 著者名/発表者名
      酒井佳永、秋山剛、土屋政雄
    • 雑誌名

      精神科治療学

      巻: 27巻5号 ページ: 655-667

    • 査読あり
  • [雑誌論文] うつ病のリワークプログラムの現状と今後の可能性2012

    • 著者名/発表者名
      酒井佳永、秋山剛
    • 雑誌名

      産業ストレス科学

      巻: 19巻3号 ページ: 217-225

    • 査読あり
  • [学会発表] うつ病と診断された人が家族関係の中で体験するスティグマとサポート2013

    • 著者名/発表者名
      酒井佳永
    • 学会等名
      世界精神医学会国際アンチスティグマ分科会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2013-01-14

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公開日: 2014-08-29  

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