周期離散戸田格子の時間発展をそのスペクトル曲線(超楕円曲線)の対称積上の加法と見なすことにより,周期離散戸田格子の幾何学的実現を与える曲線族を任意の格子サイズに対して具体的に構成した.また,各曲線族は周期離散戸田格子の保存量を用いて表されることを示した. 周期離散戸田格子の超離散極限として得られる超離散周期戸田格子に対しても,トロピカル超楕円曲線を用いて同様の考察を行い,超離散周期戸田格子の幾何学的実現を与えるトロピカル曲線族を任意の格子サイズに対して具体的に構成し,各トロピカル曲線は超離散周期戸田格子の保存量を用いて表されることを示した.
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