隕石衝突現象を模擬するために、大型レーザー装置を使った衝撃変成手法の開発を行った。試料には地球内部物質であり、隕石中鉱物であるかんらん石(オリビン)を用いて、試料表面に試料噴出抑制用に金属板を配置することで、衝撃変成された試料を 100%回収することに成功した。その回収試料の分析結果から、隕石衝突クレーター深部における衝撃変成機構としてモデル化されていた試料の溶融・塑性変形・弾性変形を観察することができ、クレーター深部の変成機構を検証することが出来た。またその深部中の衝撃波の減衰率を評価するための音速データの取得に成功した。
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