研究課題
若手研究(B)
本研究は、ヨルダンに残る初期の球面三角形ペンデンティブ・ドームの中でも、最も古いとされる 3 つの遺構(ペトラの浴場、アンマン近郊のヌウェイジズ、ジェラシュの西浴場)について、詳しい現地調査を行い、ペンデンティブ・ドームの形状と建設年代を考察したものである。今回の研究によって、以下のことが確かめられた。これまで最初期の実例とされていたペトラの浴場(後 1 世紀)は、ペンデンティブ・ドームとしての要素を備えていないが、形状は極めて半球に近い。アンマン近郊のヌウェイジズ(後 2 世紀半ば)とジェラシュの西浴場(後 2 世紀第3 四半期)は、切石の迫り石で作られており、ペンデンティブ・ドームとしての要素を全て備えている。また、これらのペンデンティブはかなり正確な球面として作られており、いわゆる球面三角形ペンデンティブである。とくに、ヌウェイジズのペンデンティブ・ドームは、全体が極めて半球に近い形をしている。
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http://www.kumamoto-u.ac.jp/organizations/sendou/research/ryuichi-yoshitake