トランスジェニックウズラ胚を用いた血管形成過程の定量的ライブイメージング解析

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22770219
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 発生生物学
• 研究機関: 熊本大学
• 研究代表者: 佐藤 有紀 熊本大学, 大学院・先導機構, 特任助教 (90508186)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: 発生・分化 / イメージング

研究概要

発生初期の背側大動脈の血管内皮細胞が、一方向に向かって移動する現象に着目し、この細胞移動が背側大動脈の血管内皮細胞が元来もつ自律的な現象なのかどうかを検証し、背側大動脈の細胞移動には周辺組織との相互作用等が重要であるという傍証を得た。背側大動脈が移動する際、隣接している体節細胞がどのような挙動を示すのかをタイムラプス観察した結果、背側大動脈が移動する際に、体節細胞の表面からフィロポディア様の突起が出現することを見いだした。

研究成果

• [雑誌論文] Dynamic lineage analysis of embryonic morphogenesis using transgenic quail and 4D multispectral imaging (2011)
  • 著者名/発表者名: Bower, D. V., Sato, Y., and Lansford, R.
  • 雑誌名: Genesis 巻: 49 ページ: 619-643
  • 査読あり
• [雑誌論文] Dynamic analysis of vascular morphogenesis using transgenic quail embryos (2010)
  • 著者名/発表者名: Sato, Y., Poynter, G., Huss, D., Filla, M. B., Czirok, A., Rongish, B., Little, C. D., Fraser, S. E., and Lansford, R.
  • 雑誌名: PLoS ONE 巻: 5 ページ: e12674
  • 査読あり
• [学会発表] 血管のトランスポジション現象を支える血管内皮細胞の動き (2012)
  • 著者名/発表者名: 佐藤有紀
  • 学会等名: 第117回日本解剖学会総会・全国学術集会(招待講演)
  • 発表場所: 山梨大学(山梨)
  • 年月日: 2012-03-26
• [学会発表] Somitic filopodia are involved in dorsal aorta transposition (2011)
  • 著者名/発表者名: Sato, Y. and Nagatoshi, K.
  • 学会等名: 6th International Chick Meeting
  • 発表場所: Roslin institute(Edinburgh, UK)
  • 年月日: 20110917-20
• [学会発表] トランスジェニックウズラ胚のタイムラプス観察からわかった血管内皮細胞のふるまい (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐藤有紀
  • 学会等名: 日本顕微鏡学会第55回シンポジウム(招待講演)
  • 発表場所: かがわ国際会議場(香川)
  • 年月日: 2011-10-01
• [学会発表] Somitic filopodia are required for dorsal aorta transposition (2011)
  • 著者名/発表者名: Sato, Y. and Nagatoshi, K.
  • 学会等名: 44th Annual Meeting of the Japanese Society of Developmental Biologists
  • 発表場所: 沖縄コンベンションセンター(沖縄)
  • 年月日: 2011-05-20
• [図書] 体節から血管へ、組織の間を旅する細胞 (2012)
  • 著者名/発表者名: 佐藤有紀
  • 総ページ数: 5
  • 出版者: 新曜社
• [備考] 熊本大学大学院先導機構研究の紹介
  • URL: http://sendou.kuma-u.jp/research/sato.html
• [備考] 研究室ウェブサイト
  • URL: http://bloodvesseldynamics.jp/