研究概要 |
イネの根の破生通気組織の生理機能を解明することを目的とし、根の通気組織の形成が低下した変異体を用いて機能解析を行った。また、根の破生通気組織の形成に関する分子基盤を整備することを目的とし、新規な当該変異体の選抜・単離を行った。野生型に比較して、変異体は好気的な条件においても、その生育が回復せず、低かった。このことから、イネの根の通気組織は、地上部から根系への酸素の供給に加えて、基本的な成長にも機能していることが新たに示唆された。また、2, 000系統の突然変異集団から、新規な当該突然変異体2系統を選抜した。それら2系統について、遺伝背景およびインド型品種カサラスとの交配を行い、交配第二世代の種子を得た。今後、それらの遺伝子同定を予定している。
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