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2012 年度 実績報告書

木質接合部および耐力壁の耐久性評価技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22780167
研究機関独立行政法人森林総合研究所

研究代表者

青木 謙治  独立行政法人森林総合研究所, 構造利用研究領域, 主任研究員 (90313072)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード構造用合板 / 釘接合部 / 耐力壁 / 耐久性評価 / 促進劣化 / 事故的水掛かり / 耐力残存率
研究概要

木質構造物が長期にわたって使用される中で、様々な使用環境下での劣化の進行による耐力低下や変形性能の低下が起こる可能性がある。本研究では、木質構造の耐震性に深く関わる面材張り耐力壁とその釘接合部に着目し、水分の進入による劣化を焦点に、長期使用下における耐久性評価と、事故的に起こる水掛かりによる耐力低下に関する研究を行い、材料の違いによる傾向を把握すると共に、試験・評価法の妥当性の検証を行うことを目的としている。
平成24年度は、12種類の構造用面材料(厚さ12mm)を用い、耐久性に対する低減係数を求めるための試験(釘側面抵抗試験、釘頭貫通試験)を実施した。釘はCN50とし、調湿した無処理試験体と、乾湿繰り返し処理を施した試験体に対して加力試験を実施した結果、同一仕様内でのバラツキが大きいものがあるものの、構造用合板と合板以外の面材料とで括ると概ね一定の傾向が現れる結果となった。また、昨年度に実施した72時間浸漬処理について、同様の処理を面材張り耐力壁についても実施し、面内せん断性能に及ぼす促進劣化処理の影響を検討した結果、面材料の種類によっては無処理時の性能を上回る結果が得られた。これは、釘接合部において釘がわずかに錆びることによって投錨効果が発揮され、釘接合部のせん断性能が一時的に向上したためと考えられたが、長期間の使用による錆の進行によっては耐力が低下してくる可能性も十分考えられた。接合部単体での促進劣化処理と実際の耐力壁での劣化の進行状況には差異が見られたことから、現行の試験・評価方法についても再度検討し直す必要があると結論づけられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 12種類の構造用面材料を用いた釘接合部の耐久性評価2013

    • 著者名/発表者名
      青木謙治
    • 学会等名
      第63回日本木材学会大会研究発表要旨集(CD-ROM)
    • 発表場所
      岩手大学(盛岡)
    • 年月日
      20130327-20130329

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公開日: 2014-07-24  

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