研究課題
若手研究(B)
犬の自然発生腫瘍に対する免疫療法の開発としてWT1蛋白を標的としたペプチドワクチンによる免疫療法の可能性を探索した。ペプチドワクチン作成にあたり、犬WT1遺伝子を単離し、その塩基配列を決定した。2つのcDNAクローンが得られたが、いずれも人で報告のあるアイソフォームと同等の構造を有し、うち1つは腫瘍において高発現しているアイソフォームであったことから、このクローンの予測されるアミノ酸配列に基づきペプチドを作成した。一方、犬の正常組織および自然発生腫瘍組織におけるWT1蛋白の発現について免疫組織化学を用いて検討したところ、正常組織では腎臓、脾臓、肺、卵巣といった限られた組織においてわずかに発現が認められるのみであったのに対し、腫瘍組織においては様々な組織で強い発現が認められた。
すべて 2011
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
J Vet Med Sci
巻: 73(10) ページ: 1381-4