I型ペプチドトランスポーター(PEPT1)による細胞内送達を利用したPETプローブを設計し、腫瘍のイメージングを試みた。phenylalanineを含むジペプチドがPEPT1に基質として認識されるという報告に基づき、同アミノ酸にペプチド結合を介して2-[^<18> F] fluoronicotinic acidを導入した化合物、2-[^<18> F] FNA-Pheを新規合成した。培養ヒト膵臓癌細胞を用いた検討から本化合物のPEPT1による細胞取込みが示され、また、担癌動物に静脈内投与した結果、腫瘍を明瞭に描出できた。
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