一般住民における脳性ナトリウム利尿ペプチド測定の有用性と遺伝的素因の影響の探究

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22790544
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 衛生学
• 研究機関: 滋賀医科大学
• 研究代表者: 高嶋 直敬 滋賀医科大学, 医学部, 特任助教 (80435883)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: NPPB遺伝子多型 / 脳性ナトリウム利尿ペプチド / 左室肥大 / 循環器疾患発症

研究概要

脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)は早期の心不全の臨床マーカーである。一般地域住民からなる本調査集団において、血漿 BNP 濃度は心電図上左室肥大と有意な関連を示したが、心電図左室肥大と血漿BNP 濃度に影響を与えるNPPB 遺伝子多型(rs632793)とは有意な関連を認めなかった。さらにこの遺伝子多型と将来の循環器疾患発症との間にも有意な関連を示さなかった。今後、NPPB 遺伝子多型と予後との関係についてはさらなる検討が必要であると思われる。