コホート対象地域の住民を対象に白内障罹患に関する追跡調査を実施した。調査開始時の肥満度(BMI)を算出し、白内障罹患との関係を解析した結果、BMIが最も低いやせている群と最も高い太っている群では、罹患リスクが高くなるU字型の傾向が認められた。 茨城県水戸地域の住民を対象に眼圧に関連する因子を解明するための大規模疫学研究を実施した。解析の結果、血圧、BMIおよび喫煙習慣は眼圧と正の関連があり、特に喫煙者では眼圧高値を伴った血圧高値者が有意に多いことが確認された。さらに、対象者を約3.5年間追跡し縦断的に解析した結果、血圧およびBMIの変動量は眼圧の変動量と正の関連があることが明らかになった。
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