エフェドリン類は、漢方薬である「麻黄」に含まれる成分であり、長年にわたって血管収縮剤として一般市販薬あるいは脱法ドラッグの成分として使用されてきた。本研究では、ヒトSH-SY5Y細胞を神経細胞様に分化し、ノルエフェドリンを暴露することで神経細胞に対する毒性を検討した。その結果、ノルエフェドリンを暴露させると細胞内の空胞形成、顕著な細胞死が誘導され、ノルエフェドリンによる細胞死はオートファジーを誘導する一方でリソソームに障害を起こし、オートファジーの完結を阻害することで細胞毒性をしめすことを明らかにした。
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